億男小説あらすじ

『億男』のあらすじ; 主な登場人物. !原作の結末ラストを確認していきましょう。Contents大倉一男は、昼は図書館司書として働き夜はパン工場でアルバイトして、失踪した弟が残した借金三千万円の返済をしていました。愛層をつかした妻・万佐子は娘のまどかも連れて家を出てしまいます。パン工場の寮で一人暮らすようになった一男は、野良猫を自室に招き入れ一緒に暮らしながら、ただただ借金返済のために働いていました。唯一の楽しみは娘のまどかとの面会。まどかが会いたいと言う時にだけ会うことができるのです。ある日まどかと一緒に出かけた一男は、まどかが自転車に目を奪われていることに気がつきました。そのエメラルドグリーンの自転車は商店街の福引の景品として展示されていました。まどかにプレゼントしようとする一男でしたが借金のことを知っているまどかはそれを拒否します。そこへたまたま通りかかった老夫婦が使わないからと福引券をくれました。意気揚々と福引に臨んだ一男でしたが当たったのは宝くじ十枚。がっかりして家に戻った一男でしたが、十日後に当選発表を確認してびっくり。その宝くじが当選していたのです。しかも当たったのはまさかの「三億円」だったのです。喜んだのも束の間、インターネットで調べた大金を掴んだ当選者たちの多くが不幸になっていくという情報に不安を抱えてしまいました。一男は、大学時代の親友の九十九に相談しようと15年ぶりに連絡を取りました。大学卒業後にベンチャー企業を立ち上げて成功し資産も157億あるというのに昔と変わらない態度の九十九に安堵した一男は、三億円が当たったことを相談します。「三億円が通帳に記入されただけの人生と三億円の現金を実際に触る人生なら僕は後者をおすすめする」九十九の言う通りに、一男は当選金を全て現金に換金し、約30キロの札束を手に九十九の部屋に戻ってきました。高級な料理やシャンパンに有名な歌手や美女たちなど、大金を手にした誰もが思いつくであろう贅沢をする2人。本当に大金を手にしたのだと実感する一男は、やがて疲れて眠ってしまいます。翌朝目覚めると、九十九と共に三億円の入ったバッグの姿はどこにもありませんでした。かつての親友が自分の三億円を持って消えてしまったことに驚き動揺する一男でしたが、すぐに九十九を探し始めます。そうして九十九のベンチャー企業が昨年買収されていたことを知るのでした。そのベンチャー企業を九十九と共に立ち上げたスタッフの一人・十和子の電話番号を手に入れた一男は、すぐに彼女に連絡をとり会う約束をします。十和子の自宅に向かった一男はこれまでの事情を説明しました。九十九の居場所を知らないかと尋ねる一男でしたが十和子は九十九の居場所を知ってはいませんでした。でも九十九を見つけるために今の彼のことを知りたいという一男に「では、まず私の話しをしなくてはいけません」と言うと十和子は自分の身の上について語り始めました。母子家庭で貧しい子供時代を過ごしてきた十和子は、生まれ持った美貌を武器に様々な金持ちの男性たちと交際してきました。金持ちの男たちは十和子に高価なプレゼントをし、自由にお金を使わせてくれます。はた目には羨ましい生活でしたが、十和子はお金への執着と嫌悪の狭間で悩んでいました。「お金を求めているのにお金では買えない愛をも求めている自分。その男性を愛しているのかお金を愛しているのかわからなくなる…」そんな時、九十九と出会った十和子は素朴な彼に恋をしました。そして一緒に働くうちに2人は付き合うようになります。しかし九十九の会社が順調に成功してお金を持つようになった九十九は、十和子に高価なプレゼントをするようになります。九十九のお金なのか九十九自身なのか、十和子はまた何を愛しているのかわからなくなり、彼に別れを告げてしまいました。会社を辞めた十和子はやがて結婚相談所で知り合った堅実な男性と結婚し今は平穏に暮らしていました。しかし十和子は、夫には内緒で押し入れに隠した十二億円を毎日眺めては安心しているのでした。十二億円を使うことなく眺め、堅実な夫と生活している今はとても幸せなのだと彼女は話すのでした。十和子から、九十九と一緒にベンチャー企業を立ち上げた残りのメンバー、百瀬と千住の2人の連絡先を教えてもらった一男は、次に百瀬に会いに行きました。待ち合わせ場所に指定されたのは競馬場のVIPルーム。一男が九十九とお金を探していることを説明するとそんなことは知らないとの返事。諦めて帰ろうとする一男でしたが、百瀬が100万円を渡し「一回付き合ってくれたら九十九のこと話してやる」と言うので一度だけと馬券を購入しました。百瀬の言う通りに賭けた一男は大当たりし配当はまさかの一億円。さらに続けて百瀬に言われるままにその一億円を最後のレースに賭けましたが今度は外れ、一億円は一瞬で消えてしまいました。あまりの大金の動きに目が回る一男でしたがそれは全て百瀬の嘘でした。百瀬は一男の賭け分を実際には一円も買っていなかったのです。百万円が一億円になりゼロになったのは頭の中だけ。実際には競馬に賭ける前と後とでは何も変わってはいません。お金にも幸せにも実体なんてない。百瀬は一男にお金の本質を教えてくれようとしたのでした。それから、百瀬は自分自身のことを一男に話してきかせました。ベンチャー企業の売却金の十億円を手にし、ギャンブルで使い切ろうとするも逆に増えてしまう。何もかもする気がなくなってもお金だけが増えていき、それに伴い百瀬の周りに知り合いや親戚などたくさんの人が集まってくるようになります。しかし百瀬は相手がみんなお金目当てに見えてしまい友達も恋人も作れなくなりました。お金がたくさんあればあるほど恐怖が増えていくと百瀬は言います。彼も九十九の行先については知りませんでした。一男は千住に会いに行くことにしました。千住はその巧みな話術を使ってセミナーを開いては人々に教えを説き、「ミリオネア・ニューワールド」という怪しげな団体の教祖として崇められるようになっていました。一男はそのセミナーに参加し千住と会いました。九十九のことが知りたいと言う一男に、千住もまず自分自身のことを話し始めます。「信じることができる人を求む。僕が信じることができる人。僕のことを信じてくれる人」そんな変わった募集要項を見て九十九のベンチャー企業に応募した千住。百瀬と十和子と千住の3人と九十九は信頼という絆で結ばれたはずでした。彼らのベンチャー企業はあっという間に急成長し、そのために買収の話しが持ちかけられるようになりました。最初は誰もその話しに乗ろうとはしませんでしたが、相手の会社は諦めず、それぞれに買収した場合の取り分の金額を提示して提案を続けました。九十九を裏切れば大金が手に入るとの提案に3人とも心穏やかでないそんなある日、九十九が突然どこかへ行ってしまいます。まさか九十九が抜け駆けをしてみんなを裏切ったのでは？疑心暗鬼となった3人は九十九に裏切られる前にと買収を勧めるための書類にサインをしてしまい会社の売却が決まってしまいます。ところが実は九十九は3人との信頼の絆を試していたのです。姿を現した九十九は3人に裏切られたことを知るととても悲しみました。それぞれ数十億を受け取ったもののそのために九十九を裏切ったことを後悔する3人。九十九はそのまま姿を消してしまいました。千住も九十九の行先は知りませんでしたが、一男が九十九の居場所を見つけるためには九十九を信じ続けなればと諭しました。一男と万佐子は図書館で出会いました。いつも変わった本を借りていく万佐子が気になった一男は、なぜそんな変わった本ばかりを選ぶのか尋ねます。「読んでみたい本がない。好きなもの欲しいものがない。」という万佐子のために一男は毎週本を選びそれを万佐子が借りていくようになります。やがて万佐子は心から欲しいものは一男だと気づき、そうして二人は結婚しました。数年後にはまどかも生まれ幸せな家庭を築いていましたが、一男の弟が借金を残して失踪したことで全てが狂い始めます。その頃まどかが習っていたバレエのレッスン料は毎月三万円。借金の返済のためにと一男はバレエをやめさせようとしましたが、万佐子はそれに反対をします。少しでも早く借金を返すためにその三万円が必要だと思った一男には、「まどかが生きていくためにバレエが必要なの」という万佐子の言うことが全く理解できませんでした。そのことを発端にして2人は何週間も口論を続け、最後には万佐子が当時6歳のまどかと一緒に出ていってしまったのです。九十九が三億円と共にいなくなってから一ヶ月が経った頃、一男は久しぶりに万佐子に会いました。まどかのバレエの発表会に万佐子が呼んだのです。三億円の宝くじが当たったことを伝え、三億円が手元に戻ってきたら借金を返し前と同じように三人で暮らそうと言う一男に対し、万佐子は悲しい顔で「一緒に暮らすことはできない」と言います。「お金が全てを解決してくれる」という一男に「あなたは変わってしまった」という万佐子は、借金がによって一男が変わってしまったと言いました。あの頃、借金のことばかりを考えて昼夜問わず働いていた一男。そしてまどかのバレエレッスンというまどかにとっても万佐子にとっても大切なものを奪おうとしたことで、万佐子は一男が家族よりもお金のことを考えていることに気付き、すっかり変わってしまった一男とはもう一緒に暮らせないと思ったのでした。「もうあなたと暮らすことはできない」万佐子の悲しい顔に、一男は今日が家族としての最後の日だと悟ります。ステージ上には、久しぶりに2人揃った両親に見せるために一生懸命に踊っているまどかの姿。その姿に涙するのでした。その日の帰り道、電車の中で座っていると一人の男が隣に座り声をかけてきました。九十九でした。彼は、あの日お金と幸せの答えが知りたいと言った一男に、自分が姿を消すことで十和子と百瀬と千住に会ってお金が人をどう変えてしまうのかを教えたかったと言います。彼らは九十九から頼まれていたからこそ、一男にいろいろと話して聞かせてくれたのでした。「それでお金と幸せの答えは見つかったのか？」そう聞く九十九に「まだわからない」と答える一男。「でも人間の中に答えがあるんだろう？」一男の答えに九十九は答えます。「お金は人が作り出したもの、信用を形にしたものなんだ。だからそのお金と幸せの答えはすぐに姿を変えていく。それを決めるのは僕らだ。」九十九にとってのその答えは信用でした。みんなに裏切られて誰も信じられなくなっていた彼は、一男が信じて自分を探してくれたことでまた人を信じようと思えるようになったと語りました。一男にはその答えはまだわかりません。九十九は電車を降りていき、一男の元には三億円の入ったバッグが残されていました。三億円が戻ってきて最初に買ったものは、いつかまどかが欲しそうに眺めていたあのエメラルドグリーンの自転車でした。喜んで自転車の練習をするまどかを手伝いながら、万佐子とまどかと、家族としてまた3人で暮らしたいと願う自分に気が付いた一男。欲しいものはまだ見つからないけれど、失ったものを取り戻したいと願うその思いが、明日を生きていくために必要なものなのだと。それがあるからこそ一男は明日へと踏み出していけるのでした。END主演される高橋一生さんの出演映画をもっと知りたい！そんな方は以下の記事をチェックしてみてくださいね♪今なら無料で視聴できる方法も紹介しています。。！今回こちらの億男を読んでみて感じたことは、そうですね、ありきたりだと言われてしまうとそうなんですけど、やはりお金は急に持ちすぎると怖いのかなーと思いました。接し方によっては、お金は自分にとって敵にもなりかねない、末恐ろしさを感じました。もちろん無いより有った方がいいのでしょうが、でも、お金があるから心まで完璧に満たされるかと言ったらそうでもなく・・一男は、九十九を探す過程の中で、あらゆる人生を送る人達に会っていき、お金や人生について考えていきます。そこで一男は自分にとって何が大切なのか・・と考えていくわけですね。ちょっと自己啓発本に近い・・？という感覚を覚えた今回の小説。もし自分がいつか宝くじで三億円を当てた時、もう一度読み返してみようかなと　笑そう感じたお話でもありました。しかも今なら全作品、無料で視聴できる方法を限定公開中ですよ。(*^_^*)サイトをご覧いただきましてありがとうございます＊3人子持ちシンママのアラフォーのmieと申します。趣味の映画について3年間ブログ運営をしてます。特に好きなのはジブリ作品です♡最近は映画以外にも副業やお金の話も発信しています。国から支給された給付金などの使い道がないなあと思っている人にも、とってもためになる話をしております♩これからも当サイトをどうぞよろしくお願い致します。©Copyright2020 この本はみんなが抱く願望が、本当にかなった男の話です。川村元気さんの小説「億男」のあらすじと感想を書きます。宝くじで3億円の当選、してみたいですよね? 億男(小説)あらすじネタバレ! 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