フジテレビ系列のドラマ「コードブルー」 ドラマでは珍しく1st〜3rdシーズンまで長期的に放送されている人気ドラマですね！ この記事では、2018年7月27日に公開された映画「劇場版コードブルー」のあらすじやみんなの感想、評価をまとめていきます。 SHARE試写会の感想はこちら！ コードブルーは、1st SEASON、スペシャル（地上波2時間枠で放送）、2nd SEASON、3rd SEASONと全てのストーリーはつながっていますし、登場人物は比較的多く人間関係も多彩です。コードブルーのリアリティは医療者からも評価が高く、学ぶべきことが非常に多いため、映画前にぜひ全話を見直して、私の記事も全て読んでいただきたいくらいなのですが、という方も多いでしょう。 そこで今回はこれを読めば、最低限必須の知識は身につくでしょう。 この記事では、まず次に主要メンバー5人のキャラを解説します。そして1st、2nd、3rdの順に 映画視聴後の方は以下の記事もご覧ください。 目次（クリックするとフルサイズで見られます）田所元部長は、児玉清さんご本人が亡くなって不在ですが、回想シーンででも出てきてほしいところです。フライトスタッフの梶さんと轟さん、森本医師は3rd SEASONでは姿を見られませんでしたが（梶は第1話のみ登場）、映画では再登場を期待したいキャラクターです。 主要メンバーの、の4人は、1st SEASONの冒頭でフェローとして翔北救命センターに赴任します。フェローとは、この4人が3rd SEASONでは中堅の指導的立場に成長し、新しくやってきた3人のフェローを指導する、という流れです（2nd SEASONから7年後）。そして主要メンバーのもう一人が、 簡単に来歴とキャラ設定を説明します（本当は顔写真を掲載したいのですが、権利問題でグレーな領域なので控えておきます）。 幼い頃から両親がおらず、祖母に育てられた。自分の能力に自信があり、野心はあるもののやや内向的。コードブルーの主人公。 著名な循環器内科教授を父に持つエリート。 自信家で競争心が強く、いつも強気で芯の通った女性。しかし実際には心優しく、 かつては臨床能力で他の3人に比べるとやや劣っており、本人もそれを自覚していた。いつも明るく笑顔を振りまく、優しく人の良いキャラクター。 敏腕フライトナース。医学部教授を父に持ち、本人も医学部を目指したが受験に失敗。看護師への道に転向した。気が強く、誰に対しても言いたいことははっきり言う フェローなど医師の呼び名については以下の記事をご参照ください。 映画を観る前に知っておくべき、これを読んでおけば、劇場版でストーリーについていけないということはありません。あまり詳しすぎるとWikipedia化してしまうので、重要なポイントに絞って解説しています。 1st SEASONでフェロー4人の指導役だったのは、黒田脩二（柳葉敏郎）でした。とにかく指導は厳しく、いつも若手には無愛想で褒めることもほとんどありません。しかし黒田の存在は、コードブルー全体を通して重要なポイントです。 爆発事故現場で、安全確認を怠って進入した白石をかばおうとした黒田は、放置すると大量の出血で命を失う、しかしレスキューの手は足りない。そんな状況で、黒田の翔北に戻ってから右腕の再接合術を受けますが、指導医の命を救うためにはやむを得ない行為でしたが、この事件によって藍沢と白石は 黒田は1st SEASONの最後に救急医療の舞台を去り、健診の仕事に就くことになりました。劇場版で友情出演することが期待されます。  黒田は、仕事一筋の生活が原因で妻と離婚していました。妻との間に息子が一人いましたが、その息子に脳外科医の西条（杉本哲太）が手術で腫瘍を摘出し、治療は無事に終わりました。黒田は、自分の大きな怪我と息子の手術を契機に仕事への姿勢を見直し、黒田と西条はまた、1st〜2nd SEASONで救急部部長だった田所（児玉清）は、黒田、西条、橘の  コードブルー1stと2ndでは、ドクターヘリのパイロットは、梶は、ベテランパイロットとしてこの仕事をそつなくこなすだけでなく、フェローたちの成長を近くで見守り、1st SEASON最終回では、トンネル内の事故で救助作業中にガソリン漏れが発生し、フェロー達に避難指示が出されます。治療中の患者を置いては避難できない、と救急隊からの命令を拒否するフェロー達を無線で厳しく叱る黒田に、と言ってフェロー達のために時間稼ぎをした梶の姿は印象的でした。3rd SEASONからはメインのパイロットが若手に交代。ドラマとしてパイロットの存在感が前面に出ることはなくなりましたが、映画での梶の再登場はファンが期待しているポイントです。  1st SEASONの解説記事一覧 緋山は列車事故現場で救助作業中に胸を強く打ち、心破裂によって藍沢、黒田らの懸命の蘇生処置と、翔北での心臓外科手術によって一命を取り留めました。心破裂後の後遺症で、今では完全に治癒しており、3rd SEASONでは後遺症を感じさせる場面は全くありませんでした。   黒田が戦線離脱したため、翔北救命センターに新たに指導医が赴任。黒田、西条の後輩である橘（椎名桔平）です。橘は若手の頃に、新生児を無理やり蘇生し苦痛を負わせてしまった自責の念から、「患者に近づきすぎるな」が橘の指導方針です。 一方、橘と三井はむしろ患者に医療に対するあまりの考え方の違いから二人は離婚しますが、（ちなみに増本プロデューサーによれば、 藍沢は幼い頃から両親ともに死亡したと聞かされていましたが、祖母の入院を契機に、2nd SEASONで初めて父親が登場します。藍沢は父親への恨みを抱えますが、最終的には両親の事情を受け入れ、2nd SEASONの最後で和解しました。 藍沢はこうした経験から、幼い頃から 1st SEASONの頃から、冴島の交際相手である田沢が田沢は、医学部を目指す冴島の学生時代の家庭教師でした。結局2nd SEASONで田沢は亡くなります。恋人を失った悲しみにくれる冴島を、近くで支えたのが藤川でした。こうした事件をきっかけに、2nd SEASONと3rd SEASONの間で  緋山は、脳死で回復の見込みのない少年の人工呼吸器を、母親の希望を尊重しての行為でしたが、のちに回復の見込みのない人が延命処置を受けないことに同意する結局、家族と面談時の緋山の熱弁により、家族は状況を理解し、提訴は取り下げとなりました。 緋山にとってこの苦い過去は、ということを知る大きな経験になっています。また、この時緋山を支えた橘への感謝の思いは強く、緋山の訴訟問題は、この点でコードブルーにおいては非常に重要な事件だと言えるでしょう。  白石の父、博文は著名なしかし末期（ステージ4）の肺がんが発覚し、臨床の前線から身を引き、講演活動に力を入れていました。当初この事情を知らなかった白石は、最終的には父の意図を理解して和解します。3rd SEASONでは触れられませんが、肺がんの病状を考えると、現在はすでに亡くなっていると考えて良いでしょう。白石が真面目で博識なのは父親譲りです。2nd SEASONの解説記事一覧 かつてフェローだった藍沢ら4人は、立派な中堅の指導的立場に成長しています。3rd SEASONでは新たに3人のフェローが赴任します。彼らはかつてのフェローたちとは違い、ゆとり世代の権化のように当初は全く戦力にならず、救命センターのマンパワー不足が深刻になっています。しかし  藍沢は以前からしかし3rd SEASONでは、マンパワー不足により救命センターからの強いオファーを受けます。藍沢も、このように、藍沢は特に現場での藍沢は、救急医療への復帰の目的は、あくまで脳外科医としてのスキルアップの手段であり、 新しいフェローの名取と灰谷は名取は、大病院の院長兼オーナーを父に持つ、当初、向上心は全くなく、救急医療への興味もありませんでした。自らのミスを認めようとしない、自尊心の高さも問題になります。そんな名取をメインで指導したのは緋山でした。名取の、最後は、 一方、灰谷は優しくて人がよく、医療への意欲は高いものの度胸や勇気がなく、目の前で患者さんを失った経験から、いわば灰谷をメインで指導した白石のおかげで、最後はこの2人の対照的なキャラ設定と、2人を成長させた緋山、白石との関係は3rd SEASONの大きなポイントです。   緋山は3rd SEASONで最終的には感染をまぬがれましたが、この時不安に怯えていた緋山を支えた人がいました。3rd SEASONでの重要な脇役、緒方さんは、3rd SEASON序盤で偶然翔北に外傷で搬送された患者です。料理人でしたが、外傷（中心性頸髄損傷）がきっかけで入院中に緋山と意気投合し、最後は恋愛関係に発展しました。医師と患者との恋愛関係の描写は賛否両論を呼びましたが、  冴島は同棲していた藤川との子供を妊娠しますが、立ち会ったのは、産科救急を専門とする緋山でした。妊娠中もフライトナースとしてハードな仕事をこなしていたため、冴島はこの経験で冴島は、1st SEASONで親に過度な期待をされながら医師になれなかった負の側面を見せ、2st SEASONでは大切な恋人を失い、3rd SEASONでは流産と、これについてはドラマ中で藤川も、「なんであいつばかり不幸な目に・・・」と言及しているくらいです。3rd SEASONでは後述する藤川の事故もあり、劇場版では冴島に何が起こるのか若干心配なポイントではあります。 橘の息子、優輔くんは橘の親友である循環器内科医の井上のおかげもあり、無事に脳死患者からの心臓移植を受けることができました。移植後は歩けるようになった姿を見せますが、劇場版でも優輔くんが登場する可能性があります。  地下鉄事故の現場に出動した藍沢ら翔北のメンバーが二次災害に巻き込まれます。崩落により、一時、藤川の専門は整形外科ですが、この事故を契機に冴島から、しかし藤川はフライトドクターとしての自分の能力を生かしたいと、救急医を続けることを決めました。ちなみにコードブルーにおいて、1stの黒田、スペシャルの緋山、3rdの藤川と  2nd SEASON後に藍沢は脳外科医に転向していますが、脳外科にはライバル新海（安藤政信）がいました。3rd SEASONでは、二人が担当した女性ピアニストの患者さんが、二人がライバルとしてしのぎを削る中で、 新海は、見た目はプライドの高そうな脳外科医ですが、きわめて藍沢に対する負の感情は特になく、災害現場で人が足りない時に駆り出されるなど、救命センターにとっても劇場版でもきっと登場してくれるでしょう。なお藍沢は、3rd SEASONの最後に脳外科医として、さらにもう一段、成長が期待されます。 3rd SEASON解説記事一覧というわけで今回は、コードブルーの全話のコードブルーを見てきた方は映画前の復習に、見たことがない方はこの記事で事前に知識を手に入れておいてください。6月18日に新刊「 ・・・・・東洋経済onlineに・NHK総合・・・・ペンネーム：外科医けいゆう医師。消化器外科専門医。二児の父。Twitterでも毎日情報発信しています。 取材やお問い合わせはこちらからどうぞ！※当サイトは、個別の症状・治療に関するご相談、ご質問にはお答えしません。

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