「…なんでオメーがここにいるんでィ」 「それはこっちのセリフネ、クソサド」 将軍家御用地内にある洋館で、とある非公式な祝宴が開かれていた。 将軍の妹君である、そよ姫の誕生日会である。 1 of the novel series "白い闇". "白い闇 第一話" is episode no. ?「こんにちは、一夏さん」 一夏「なんだ、蘭もいたのか」 蘭「はい、少し買い物に」 一夏「そうなのか」 弾「いいだろ一夏。今蘭とデー 蘭「お兄は荷物持ちです」トし...て...」 一夏「はは...」 一夏に話しかけたのは赤髪の二人の男女だった。二人とも赤い髪をしていて頭にはバンダナのようなものをしている。女の方が言うには兄妹だろう 弾「一夏それより後ろの奴は知り合いか？」 弾に言われ一夏が振り向くと、おそらく一夏の知り合いにあまり興味が無かったのであろう銀時が食べ物屋の食品サンプルが置いてある所のガラスに引っ付いていた 一夏「銀さん！？なにしてんだよ！」 銀時「あのチョコレートパフェが俺に食べられたそうにしてたから」 一夏「なに訳のわからない事言ってんだよ！はぁ、まぁいいや。弾この人が昨日メールで言ってたもう一人のISを動かせる人だ」 弾「へぇ、この人が。お前らまじ羨ましすぎだろ！俺と変われ！」 一夏「周りが女子ばっかりってのもしんどそうだけどな。精神的に」 弾「それでもいいんだよ！そっちの銀髪の人でもいいから代わってくれよ」 銀時「代われるもんなら代わりてぇよ」 弾「なら！」 銀時「でもあのヒルデガーンがな...」 弾「ヒルデガーンって誰だよ！」 銀時「誰って、一夏の姉ちゃんだよ。知らねぇの？あいつがヒルデガーンって呼ばれてんの」 弾「そんなドラ○ンボールの映画に出てきそうな名前じゃねぇ！ブリュンヒルデだろ！」 銀時「そうそう。ヒルデブルー、ヒルデブルー」 弾「あんたわざとだろ！」 銀時「まぁ、ヒルデ・シュルツでもヒルデガルダでもなんでもいいが、あいつには借りがあるからな。あんま迷惑かけんのも悪いだろ」 弾「あんたヒルデが付いたらなんでもいいと思ってんだろ！はぁ、まあそりゃ仕方ないな。ん、そういや、自己紹介がまだだったな。俺は五反田弾。んでこっちが」 蘭「妹の蘭です」 銀時「俺は坂田銀時だ。銀時でも銀さんでも好きに呼んでくれ」 銀時は自分の自己紹介を終えると蘭のことをまじまじと見始めた 蘭「な、なんですか？」 銀時「いやな、シスコンの一夏にこんなべっぴんさんの知り合いがいるとわなぁ、と思ってよ」 蘭「えっ！べ、べっぴんって」/// 銀時の何気ない一言に蘭は顔を赤く染める。反対に一夏は反論する 一夏「誰が、シスコンだ！誰が！」 銀時「おめぇだよ。昨日も千冬にずっとべったりだったじゃねぇか」 一夏「あれぐらい普通だろ。なぁ弾、俺はシスコンじゃねぇよな」 弾「さ、さぁ...」 一夏「さぁってなんだよ。だいたい俺は...」 一夏が弾に自分がシスコンじゃないとを熱弁しているうちに銀時がそっと蘭に近ずき小声で話しかけた 銀時「なぁ、一夏って自分がシスコンって事自覚してねぇのか？」 蘭「えっ！？あっ、はい。それが普通だと思ってるみたいで。親がいない事も関係してると思いますが」 銀時「へぇ、親がねぇ...。しかし、なんで俺の周りの姉ちゃんはあんなに怖ぇんだよ」 蘭「そんなに怖いんですか？」 銀時「ああ。前にいたとこの姉ちゃんはゴリラみてぇな奴だったぜ」 蘭「ゴリラって、女性にそんな事言ったら失礼ですよ」 銀時「ダークマター作ったり、薙刀持って襲ったりしてくる奴をどうやって女として見ろっつうんだよ」 蘭「嘘ついてもダメですよ？」 銀時「嘘じゃねぇから怖えんじゃねぇか！一回記憶消されたりしてんだぞ！」 蘭「本当なんですか」 銀時「何度殺されかけたか。はぁ、本当俺の周りにまともな奴いねぇな。あっ、俺もか」 蘭「一人でなに言ってるんですか」 銀時「俺の周りにお前みてぇに美人でまともな奴がいたらなって事だ。本当赤髪なのは一緒なのにウチのゲロインとは全く違うな。いや、あいつの髪色はオレンジか？」 蘭「なっなに言ってるんですか！」/// 銀時「なに照れてんだよ。そんぐらい周りの奴らに言われまくってんだろ？」 蘭「私が通ってる学校は女子中なので、周りに異性の知り合いなんてほとんどいません！」 銀時「へぇ。そうなのか？美人さんだからてっきり男の知り合いもそれなりにいると思ったんだがな」 蘭「そんなことないですよ」 銀時「ナンパとかありそうなもんだけどな」 蘭「された事はあるんですけど、いつも軽くあしらって逃げてるんです」 銀時が蘭と話していると一夏が銀時と蘭を呼びにきた 一夏「銀さーん。そろそろ行くぞー」 どうやらシスコンの話は終わったようだ 銀時「お、一夏が呼んでらぁ」 蘭「本当ですね。じゃあ行きましょうか」 銀時「そうだな。ま、ナンパには気ぃつけろよ」 そういって銀時は蘭の頭にポン、と手を置いてまたすぐ離し銀時は一夏たちのほうへ歩いていった。 蘭「あ...」 蘭が名残惜しそうに銀時を見ているとバカ（兄）が蘭を呼ぶ声がする 弾「蘭、そろそろ行くぞ。早く来い」 蘭「うっさいバカ兄！」 一夏「はは、二人とも相変わらずだな」 銀時「さっさと行こうぜ。腹減ってしかたねぇ」 一夏「そうだな。じゃあ行くか」 蘭「あ、ちょっと待ってくださいよ～」 そう言って４人はたわいの無い話をしながらファミレスを探しに歩き始めた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 場所は変わってファミレス 店員「いらっしゃいませ。4名様でよろしいでしょうか？」 一夏「はい」 店員「かしこまりました。では、こちらへどうぞ」 銀時たちは店員に連れられた席に座りメニューを見始めた 蘭「銀時さんはなに食べるんですか？」 銀時「んあ？そうだな、このミートスパゲティとチョコレートパフェにするか」 蘭「銀時さん、甘いものがすきなんですか？」 銀時「まぁな、定期的に糖分とらねぇとイライラしちまうんだよ」 蘭「なんですかそれ」 蘭はそう言って笑っていた 一夏「蘭は注文大丈夫か？」 蘭「あ、はい。それじゃあ、このビーフシチュードリアで」 一夏は蘭の注文を聞くと店員を呼ぶと4人分の注文を頼んだ 弾「そういや、銀時ってこの辺で見ない顔だが、どっからきたんだ？」 蘭「あ、それ私も気になります」 一夏「俺も聞いてないから、聞いてみたいな」 銀時「俺がいた町か...。あ～、遠いところだ」 蘭「遠いところって、だいぶてきとうですね」ﾊﾊﾊ... 蘭がそう言って苦笑するが、しかたない。まさか異世界から来たなんて言えるはずがない 一夏「どんな所だったんだ？」 一夏がそんな事を聞いてきたので、銀時は少し考え答える 銀時「そうだな...。下品で、凶暴で、優しくて、冷たくて。ま、住んでてあきねぇとこだ」 銀時は小さく微笑みながらそう話した 弾「よくわからないが、楽しそうな所なんだな」 銀時「まぁな」 そんな話をしている最中に注文した料理が来たので、4人は談笑しながら料理を楽しんだ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ またまた場所は変わり4人は食事を楽しんだ後そのまま蘭の買い物に付き合うこととなり、今度は服屋に来ていた 蘭「一夏さん、銀時さん、これどうですか？似合ってますか？」 一夏「ああ、似合ってるよ」 銀時「似合ってる似合ってる」 弾「可愛いぞ！」 蘭「バカ兄には聞いてない！てか、銀時さんなんかてきとうじゃないですか？」 銀時「んな感想なんて俺に聞くなや。聞くなら一夏だけでいいだろ」 蘭「いいじゃないですか、ちゃんと見てくださいよ」 蘭が銀時の袖を握って揺さぶってくる 銀時「わかった。わかったから、はなせ」 銀時がそう言うと蘭は素直に離れた。銀時は言われたとおり蘭を見た。蘭の服装は白いハイネックのトップスに、ボトムスはねずみ色を基調としたチェック柄のサスペンダースカートだ。靴は黄土色のロングブーツだ。 蘭「...どう、ですか？」 蘭が上目遣いで聞いてくる 銀時「あぁ、ファッションに関しては鈍いからわからねぇが。まぁ、似合ってんじゃねぇか？」 蘭「そう、ですか。ありがとうございます」/// 蘭は少し照れた後、笑顔でそう返した。蘭はもう一度試着室に戻ると元の服に着替え試着した服をレジに持っていった 一夏「蘭。それ買うのか？」 蘭「はい。一夏さんと銀時さんが似合ってるって言ってくれましたから」ﾆｺｯ 一夏「そうか」 蘭「あっ、お兄。お金払って」 蘭はすごい笑顔で弾を見る 弾「どうだ、いいだろ。こんなに俺の事頼ってくれるんだぜ...」 弾が泣きながら金を払っている 一夏「ははは...」 蘭の買い物も終わり、店の外に出ると日も沈みかけていた。 一夏「もうこんな時間だし、そろそろ帰るか？」 弾「それもそうだな。蘭そろそろ帰るぞ」 蘭「わかった。一夏さん、銀時さん、また」 蘭がそう言いながら手を振る 一夏「ああ、またな」 銀時「じゃあな」 弾と蘭が行ったのを確認すると銀時と一夏も家路についた｡だが銀時はなぜ自分が商店街に向かったのかを忘れていた。それに気付くのは家についてからだった 銀時「ジャンプ買うの忘れたぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ！！！！」
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