目次第449話 蜘蛛の罠第449話 蜘蛛の罠その歓声が趙軍本陣に届く。それを紀彗と金毛は耳にする。紀彗は岳嬰を心配するが、金毛は問題ないとし、紀彗の賭けより万倍安心できると返した。さらに慶舎自ら討って出たので、ゼノウ、雷土は終わりだと切り捨てた。紀彗はそれを聞き、慶舎は聞いていた以上に恐ろしい方だと感じた。慶舎が自ら出陣するときに紀彗に桓騎の片腕が砕ける音を聞かせてやると言い残していた。尾平は慶舎の振り下ろした刃を槍で何とか受けるも、その重さに槍はへし折れた。その後、尾平は馬に轢かれ、弾き飛ばされる。桓騎軍は慶舎の奇襲を止められずにいた。慶舎は後続も徹底的に叩くことにより、頭と分断させようとした。精鋭部隊を率いた慶舎は中央丘の裾を斜めに走り、一気に樹海の地を飛び越えた。そして、雷土隊を追っていた尾平達二列目を真横から奇襲。この奇襲により、二列目は完全に足止めされ、前方の雷土、ゼノウ隊は後続を失い孤立する。さらに慶舎軍右翼の各隊は続々とその雷土隊の方へ行軍しており、雷土、ゼノウ隊は気付かぬ内に孤立、包囲の窮地に陥っていたのだ。それを聞いた桓騎軍は脱兎の如く我先に逃げ去った。火兎の笛は彼らが野盗団であった頃から使われている代物であり、修羅場では何度も耳にした笛の音であった。その意味は絶体絶命、完全包囲であり、もはや隊ごとの伝令、号令は不要、この音さえ聞けば野盗時代に戻り、逃げるだけであった。その様が軍の退却の姿とはあまりにもかけ離れていたため、さすがの岳嬰も固まらずにはいられなかった。岳嬰は無様で無秩序であり、殿もないその姿は山猿であると嘲笑った。楚水が信の元に近寄る。楚水は羌瘣が戻っていないことを確認する。信は斥候に出たきり樹海の中に消えたと答える。楚水は羌瘣が斥候で前に出た後、本隊は手前の丘に戻ったため、大きく間が空いてしまったため、前線の趙軍側にいるかもしれなく、羌瘣は十数騎であるため、趙軍に捕まっていければ良いがと心配する。信は羌瘣に限ってそんなヘマはしなく、それより心配はと言うとそこに桓騎軍から伝者が現れる。羌瘣達一行は自らの位置を確認していた。羌瘣達は趙軍の深くまで入っており、完全に孤立していた。部下からはすぐに戻るべきと言われるが、夜営は厳重であるため、迂回して戻るしかなかった。しかし、羌瘣は迂回はしないと断言する。明日は戻って隊を率いて戦うが、その前にやることがあると言う。それは現在敵の後ろ側にいる、この好機を逃さず背後を突くことであった。劉冬は妖の類か呟き、この陣に忍び込み、寝所まで来れる者がいると思えない、しかも女でと驚きを隠せないでいた。羌瘣はここにいるとだけ返す。劉冬はそうだなというものの、火に照らされた羌瘣は人ならざる者に見えたと話す。羌瘣は偶像にすがっているから、そう見えるのだと言い捨てる。劉冬は偶像はすがるものではなく、奮わせるものだとし、羌瘣に自らの命を賭して守るべきものを持っているかと尋ねる。羌瘣はむかし唯一のものを失くしたが、今は別のものを持っていると言い切る。信が天幕に戻るとそこには桓騎軍参謀の摩論がいた。摩論は二日目の作戦を伝えるために来ていた。内容は二日目から中央の丘取り合戦が始まるというものであった。黒羊の戦いは巨大な中央の丘を手にすれば十中八九勝ちを手に入れることができ、本日は双方の中央軍が進軍し、丘の斜面でぶつかり、覇をかけた領地合戦になると予想された。この戦いでカギを握るのは平地の左右の軍であり、中央軍が丘の前線の押し合いをしている最中に下から攻撃を受ければ挟み撃ちに合い、その部分は根こそぎ敵にとられてしまう可能性がある。しかし、逆もまた然りであった。河了貂は昨日斥候に出た羌瘣を手掛かりとしていた。羌瘣は昨日、この川を馬で渡って先に進んでおり、この川のどこかで足が届く浅瀬が対岸まで続く場所があると考えていた。岐鮑に見てもらうと読み通りそれらしい場所が二ヶ所存在した。この二ヶ所に兵を集中させて渡河を企てようとした。まずは浅瀬の幅が広い中央を飛麃、カク備兵ら屈強な兵士を集中させ、大軍とした。率いるのは隊長の信であった。対岸から見ていた馬呈は川底の道に気付いたかと感心するが、そこは残念ながら凹地だとつぶやく。凹地とは上から見たくぼ地のことで、ここを攻めると対岸全てから集中砲火を浴びてしまうのであった。凹地を攻めるのは下策中の下策であるが、それを突き進むことにより、敵は当然大軍を投入した一点突破に見える。敵の注意が信達に集中した隙にもう一つの川底の道を貂と楚水が渡る作戦であり、こちらの対岸は凹地とは真逆の凸地のため、攻めるには上策の地であった。問題は川底の道が狭く、大軍を送れないため、上陸戦に不安があったが、そこは飛信隊の息の合う生え抜き少数精鋭で固めて挑むとした。しかし、馬呈は予め劉冬よりその可能性を示唆されており、凸地が主攻であると見抜き、主攻部隊の頭を叩き割るため、凸地に移動する。ところが、貂はこの二手ではこの川は攻略できないと考えており、事前に三手目を用意していた。そこは浅瀬ではなく、真逆の底が見えない程、水深が深く流れも激流の地、かつ対岸が険しい絶壁という悪条件が重なる場所であった。しかし、悪条件過ぎてそこには敵の布陣は存在しなかった。魚の異名を持つ岐鮑はその川を命からがら泳ぎきり、対岸の岩に縄を括り付け、川に縄を張った。しかし、例え縄があったとしても、それをつたって川を渡るのは自殺行為であった。まずは泳ぎが得意とする土南が渡ろうとするが、川の流れがあまりに強く、飲み込まれ、そのまま流されていってしまった。その姿をみた隊員は川を渡ることに怯んでしまう。そこに上流から赤い血が流れてくる。それは上流で身を呈して戦っている飛信隊のものであった。それを見た渕さんは改めて気合を入れ直し、渡河に挑戦するのであった。一度陣まで戻った飛信隊幹部達に河了貂は川を端から端まで見に行くと告げ、飛信隊の中で一番川に詳しい岐鮑を連れ、出発しようとする。信はそれを見て、状況をわかっているのか、時間がないんだぞと言うが、河了貂はわかっているから何とか策を見出そうとしているんだと反論する。飛信隊はそれ程追い詰められていた状況であったのだ。今日中に中央丘の横まで軍を進めなければ信と貂の首が飛ぶだけでなく、全戦局に大きな影響を与えてしまう状況であり、岸を固めた敵を舟も持たない飛信隊が抜くには特別な作戦が必要だった。全ては軍師にかかっている、信じて待ってて信と言い残し、河了貂は出発する。河了貂は昨日斥候に出た羌瘣を手掛かりとしていた。羌瘣は昨日、この川を馬で渡って先に進んでおり、この川のどこかで足が届く浅瀬が対岸まで続く場所があると考えていた。岐鮑に見てもらうと読み通りそれらしい場所が二ヶ所存在した。この二ヶ所に兵を集中させて渡河を企てようとした。まずは浅瀬の幅が広い中央を飛麃、カク備兵ら屈強な兵士を集中させ、大軍とした。率いるのは隊長の信であった。対岸から見ていた馬呈は川底の道に気付いたかと感心するが、そこは残念ながら凹地だとつぶやく。凹地とは上から見たくぼ地のことで、ここを攻めると対岸全てから集中砲火を浴びてしまうのであった。凹地を攻めるのは下策中の下策であるが、それを突き進むことにより、敵は当然大軍を投入した一点突破に見える。我呂はその作戦を聞いた際、一手目の激流地の渡河が全てであり、そんな大役を渕副長に任せて大丈夫なのかと河了貂に問う。そんな場面を渕さんは命を削られるような激流を渡りながら、思い返していた。そして、我呂の言う通り、自分には荷が重いと感じていた。これだけ成長進化した飛信隊の副長を自らがまだ務めていてよいのかという疑問を感じていたのだ。渕さんはもともと武人ではなく、王宮と信の連絡係であり、ひょんなことから王騎の城に行ったことにより、無国籍地帯平定の補佐をしただけであり、その流れで結成当初の飛信隊の副長になったのだ。最初は楽しく、信の補佐をできることが嬉しかったが、隊がふくれ、生粋の武人楚水が加入、副長になり、軍師には河了貂、もう一人の副長羌瘣は将軍の座すら狙える傑物であり、そんな中、渕さんの役割は小さく、大した武力、知力もないため、副長という席に釣り合っていないと感じていた。しかし、川を渡ってきた渕さんの隊に余力は残されてなく、弾き飛ばされる。跪く渕さんであったが、役割はまだ完遂していないと立ち上がり、趙兵を一人も通さないと身を盾に、立ち塞がる。趙軍は一気に渕さんに襲いかかるが、間一髪のところで、信の一刀が趙兵を切り裂いた。そして、一気に岸を制圧すべく、突撃を図る。我呂は渕さんに向かい、見直したと言い、飛信隊の副長をはっているだけのことはある、渕さんみたいな男は好きだぜ、あとは任せておきなと言い残し、岸制圧に向かった。雷土は趙軍も動いていないことから、慶舎の指令が出ていると推測する。雷土は前線の睨み合いに向いていないゼノウ隊に対して、後方に下がるよう指示する。ゼノウは雷土に桓騎は何を考えているのかと尋ねるとお頭はどこをえぐれば相手が一番悶え苦しむか見定めようとしていると返す。さらにゼノウ達の力を使うときは必ず来る、その時は桓騎軍が勝つ時だと続ける。そして、黒羊の戦いの勝敗に直結するという中央の丘では二日目にして早くも丘の傾斜に沿った陣取り合戦が始まっていた。左半円の摩論と金毛の戦いは開戦と同時に激戦となったが、力は拮抗し、前線は微動だにしなかった。一方、右半円の戦いは桓騎軍側が優位に進め前線を大いに押し込んでいた。しかし、そこに桓騎軍千人将の角雲が現れ、趙軍の勢いを止める。しかし、さらにそこに紀彗が、勢いを増しながら崖を下ってくる。そして、その紀彗に角雲はあっさり討ち取られたのであった。その様子を黒桜は遠くから見ており、自らの判断の誤りを認識し、地形の見方を改める必要性を感じた。そこに趙兵が崖の上から襲いかかる。しかし、黒桜はすかさず弓を引き、趙兵を返り討ちにする。黒桜は再び戦場に視線を送る。そして、この状況から全軍退却の判断を下す。 キングダム最新刊58巻あらすじネタバレ感想 一度完全に死んだ人間が生き返るというところで ファンタジーっぽいと言えばそんな感じの最新刊。 オリキャラも出るけど基本史実に沿って書かれているキングダムの中で、ここだけがちょっと違う雰囲気なので好き嫌いはあるかもと思った。 ヤングジャンプで連載中『キングダム』最新44巻の感想ネタバレまとめ キングダム 44 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 原泰久 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/10/19 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 傷だらけの飛信隊、空前絶後の武功へ! 引用をストックしました引用するにはまずログインしてください引用をストックできませんでした。再度お試しください限定公開記事のため引用できません。 個人的におもしろいマンガを紹介しています 『キングダム』は原泰久先生による戦国の群像劇を描いた漫画です。黒羊戦では完全勝利を収め、その後飛信隊には桓騎軍から新しく那貴が加入しました。そして一度前線を離れ、さらなる強化のために新兵を募集します。咸陽では蔡沢が橋渡し役となり、秦王・嬴政と斉王の会談が実現しました。そこで嬴政は斉王と、中華統一後の国の在り方をめぐり激しい舌戦を繰り広げます。そして結果、大国の斉が非公式ではありますが、実質的な降伏宣言をしたのでした。 『キングダム』46巻には、493話から503話が収録されています。『キングダム』は、原泰久先生による戦国の群像劇を描いた漫画です。 趙軍総大将の慶舎を討ち取ったものの、中央の丘をめぐり互角の戦いを繰り広げる両軍。そこへ丘から撤退せよという驚くべき命令が下ります。どう ...続きを見る目次“中華十弓”の一人である蒼源は、弓騎兵のみで構成された”蒼弓隊“を作り上げた人でした。蒼弓隊の強さは凄まじく、名を聞いただけで震え上がるほどだったのです。その息子・仁と淡は、体力試験には早々に落ちたものの、父親譲りのとんでもない弓の腕前を披露し飛信隊へ入隊が決まりました。 歩兵長にケンカを売った干斗も、根性を見せて体力試験を突破しました。そして飛信隊には、身体能力に優れた千人の新兵が新たに入隊します。咸陽の地下牢に左丞相・昌文君はいました。牢に捕らえられている李斯と会うためです。彼は”法の番人“と異名をとるほどの人物で、中華統一後の法の姿を思い描けなかった昌文君は、その法がどのようなものなのか尋ねました。法を作る際に障壁となる物や、そもそも法とは何かという話を聞くにつれ、彼が統一後の世界に必要な人物だと思うようになったのです。そしてこの気づきこそ、蔡沢が斉王との会談の時に昌文君を同席させた理由でした。牢に繋がれていた李斯は、朝廷に呼び戻されました。かつての政敵に憤る文官たち。嬴政は、一丸とならなければ統一の夢は露と消える、そう一喝しました。そこへ昌平君と介億が姿を現します。昌平君は浮かない様子で、人払いを申し出ました。2人きりとなり、重い口調で趙西部攻略の糸口が見えないと告げます。李牧が陣頭指揮を取り出した為でした。 李牧は前線から次々と城を築き続け、長期戦に持ち込むつもりです。長期戦になれば秦国の体力は持ちません。しかし昌平君は、多くの犠牲を伴うが策はあると言いました。西部戦を囮に、趙第2の都市・鄴を落とすというのです。鄴攻めとなれば、王都の強力な守備軍から包囲を受けながら、鄴を落とさなければなりません。そして昌平君は、全滅すらあり得るこの作戦を、覚悟を持って命じてほしいと訴えます。 朝廷では昌平君を中心に、たった4人で鄴攻めの作戦を検討していました。兵站が続かず、攻略の糸口が見えません。不休で作戦の立案にあたり、なんとか城を落とす策が完成します。4人は前線にいる蒙恬・王賁そして、練兵中の信を咸陽に呼び戻しました。 文章ではなく漫画で読みたい方にオススメ!※知らないと損をするサービスがありました。 3人が集結し、一同驚愕の作戦が告げられます。黒羊で李牧の動きを見ていた蒙恬は前向きですが、王賁はこの作戦に否定的です。鄴攻めは自殺行為としか映らず、作戦に自信がないから呼び戻したのではと疑います。昌平君はそれを否定し、3人が率いる隊の重要性を伝えたのです。 昌平君は相手が李牧なので、想定外のことが起こることを予測していました。そこで臨機応変に対応するのが、信達の役割だというのです。しかし全体の戦略が分からないまま勝手に動けば、致命的な失敗を犯しかねません。そこで3人が事前に集められたのです。 重要度は分かったものの、可了貂は気になっていることを口にします。それは、この戦の全権を担う総将軍が誰かということでした。この難しい鄴攻めの舵取りを担うのは一体誰なのでしょうか?そして李牧さえも欺く驚きの作戦とは?『キングダム』46巻では、昌平君をはじめとする本営の、飛信隊たちに対する期待の高さが際立つ回でした。将軍たちを差し置いて、総司令から直々に作戦内容を知らされるのですから大したものです。しかもかなり前から目をかけられていたようで、その時期の早さにとても驚きました。 この戦の指揮を執る総将軍が、出陣前に昌平君へ頼んでいたことが何なのかとても気なります。もしかしたら鄴攻めにおけるターニングポイントになるのではないでしょうか?人気漫画の最新刊が無料!全話無料で漫画を読む 雷句誠先生の名作王道バトルマンガ『金色のガッシュ!
こちらの記事では、キングダム46〜56巻のあらすじを紹介しています。 キングダム46〜56巻では、鄴攻防戦編のことが描かれています。 その見どころについても紹介したいと思います。 キングダム46〜56 キングダム58巻の感想とネタバレ! こんにちは! 今回はキングダム58巻の感想とネタバレになります! 長く続いた対趙の朱海平原での戦いも、この巻でついに決着となります。 なおネタバレも含みますので、ネタバレを見たくない方は気を付けてくださいね! ヤングジャンプで連載中『キングダム』最新42巻の感想ネタバレまとめ幾重にも絡む謀略と駆け引きの応酬戦。 広大なる戦場で火蓋が切られた黒羊丘の攻防戦。桓騎と慶舎、総大将同士の策略がせめぎ合う。一方、開戦直後に奇襲を受けた飛信隊の目の前にはさらなる強大な試練が…!!
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